Niels Ryde Septet / Traffic Jam (LP)

Olufsen Records | DOC 5113 | DNK | 1991 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Hymne For Mads 6:55


A2: Rumble Fish 5:08
A3: For Amalie 4:14
A4: Drop A Note 9:08


B1: Techno 5:38


B2: Traffic Jam 8:42
B3: Color Magic 3:45
B4: Are U2 6:55
B5: Here I Am / Blues For Jaco 2:47


デンマークのベーシスト/作曲家 Niels Ryde 率いる Niels Ryde Septet が、91年に Olufsen Records から発表した作品です。Niels Rydee は80年代半ばから活動し、後年には教育者として、そしてスタジオミュージシャンとしても知られる名手。John Tchicai、Uffe Steen らも参加しており、当時のダニッシュジャズシーンの空気が色濃く反映された1枚です。

北欧ジャズらしい端正さに収まるというより、かなり混ざり気のあるクロスオーヴァーなジャズサウンド。多岐にわたるジャズの語法を土台にしながら、シンセサイザーやサンプラー、プログラミングも大胆に差し込まれていて、90年代初頭らしい新しい質感があります。アコースティックな管楽器の熱と、デジタル機材の少し硬い輪郭が混ざり合うのも面白いところで、洗練されすぎないぶん、時代の継ぎ目に立っている生々しさが残っています。John Tchicai の参加も効いていて、単なるフュージョン寄りの作品ではなく、フリー以降のジャズの感覚がしっかり芯にるのも聴きどころ。そこにベース主導の太いグルーヴ、ギターの鋭さ、パーカッシヴな感触、エスニックな色合いが重なり、北欧産でありながら妙に都市的で雑多な景色が立ち上がり、タイトル通り整然と流れる音楽というより、いくつもの方向から音が交差してくるような作品です。

91年という時期を考えると、70〜80年代のフュージョンの延長ではなく、クラブジャズや90年代以降の越境感へ向かう手前の感覚も見えてきます。リアリティだけで語るより、デンマークジャズが電子音やワールド感覚を取り込みながら更新されていく瞬間を捉えた盤として面白いですね。時代のざわめきごと刻まれた、熱量のあるコンテンポラリージャズ作品です。デンマーク盤。


Sleeve: 薄くスレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ箇所あり
Include: ---
型番 SMS-08724
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2,800円(税込)
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