Sonet | SLP-2729 | SWE | 1983 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
"Bilder Från En Ö"
A1: Bilder Från En Ö 4:33
A2: Vid Horisonten 3:20
A3: Dyningar 2:15
A4: Västlig Bris 3:25
A5: Marions Dröm (Calum Sgaire) 4:50
"Atlantis"
B1: Transea (Samtal Utifrån) 6:30
B2: Atlantis 11:30
Bjorn J:Son Lindh が83年に Sonet から発表した作品。スウェーデンを代表するフルート/キーボード奏者で、70年代からジャズロック、フォーク、電子音楽、ニューエイジ的な領域を横断してきた人物です。
70年代の作品にあったジャズロック的な躍動やプログレッシヴな展開を残しつつ、ここではより風景的で音の輪郭も柔らかく、フルート、シンセ、ギター、リズム隊がそれぞれ前に出すぎず、淡い光の中でゆっくり層を作っていくような印象があります。タイトルにある邦題「島の情景」というニュアンスそのままに、全体には海辺の空気、水平線、湿った風のようなものが漂います。ただし、単なる環境音楽やニューエイジ作品ではなく、演奏の芯にはしっかりジャズ/フュージョンの身体感覚がある。リズムは軽やかで、メロディは親しみやすいのに甘くなりすぎないのは、やはり作曲とアレンジが持つ品の良さでしょう。北欧らしい澄んだ音色の中に少しだけバレアリックにも通じる開放感があり、朝方や移動中に聴くと景色の色が一段薄く変わるような魅力があります。
80年代のクロスオーヴァー作品として見ると、派手なテクニックや都会的な機能美で聴かせるタイプではなく、もっと自然の光や地形に寄り添った印象を抱かせる1枚。ジャズロック以降の演奏力、アンビエント的な余白、北欧フュージョンの透明感が穏やかに同居しています。Bjorn J:Son Lindh のキャリアの中でも、風景描写と音楽性がバランスよく結びついた時代の好盤です。スウェーデン盤。
Sleeve: 薄くスレ/クスミ/薄くシワ
Media: 薄くスレ/薄くヘアライン/静音部にチリノイズ箇所あり
Include: レーベルインナースリーヴ