Egberto Gismonti / Solo (LP)

ECM Records | ECM 1136 | GER | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | ジャケット若干の汚れあり

A1: Selva Amazonica / Pau Rolou 20:08


A1a: Selva Amazonica
A1b: Pau Rolou
A2: Ano Zero 6:45
B1: Frevo 9:14


B2: Salvador 6:36
B3: Ciranda Nordestina 9:59




ブラジル音楽界至宝 Egberto Gismonti が、ECMから79年に発表したソロ作。1978年11月にオスロの Talent Studio で録音され、プロデュースは Manfred Eicher、録音は Jan Erik Kongshaug。収録は全5曲、Gismonti 自身が8弦ギター、ピアノ、パーカッション、ヴォイスまで手がけた、事実上の一人多重録音作品です。

ブラジル音楽にある荒々しさや野性味と、ECM以降のヨーロッパ的な静謐さが、無理に折衷された感じではなく、最初からひとつの身体の中に入っていることが何より感動的。冒頭の「Selva Amazonica / Pau Rolou」で聴ける8弦ギターの密度は圧倒的ですが、ただ技巧を見せつける方向には行かず、音の運びにはずっと風景と呼吸がちゃんとある。一方で「Frevo」のピアノになると、熱量は保ったまま、今度はより抽象度の高い響きへ移っていく。この“野生と構築”こそが Gismonti の強みで、本作ではそれがいちばん剥き出しに出ている気がします。
しかもこの作品は、精神性が深いのに観念へ閉じず、録音の良さもあって音そのものが異様に生々しい。終盤の「Ciranda Nordestina」にある倍音的な響きや余韻の長さも含め、これは単なるソロ技巧盤ではなく、Gismonti という音楽家の内部世界がほとんどそのまま定着したような一枚です。

ブラジルもの、ECM、コンテンポラリージャズ、現代的なソロ器楽作品、そのどの文脈から入っても圧倒されるはずですが、最終的にはジャンル名より“この人しか出せない音”だけが残る。そういう意味で、存在自体がほとんど音楽そのものみたいなアルバムだと思います。ドイツ盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: ---
型番 SMS-08695
販売価格
4,200円(税込)
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