Atlantic | SD 19104 | US | 1977 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Shadow Captain
A2: See The Changes 2:56
A3: Carried Away 2:29
A4: Fair Game 3:30
A5: Anything At All 3:01
A6: Cathedral 5:15
B1: Dark Star 4:43
B2: Just A Song Before I Go 2:12
B3: Run From Tears 4:09
B4: Cold Rain 2:32
B5: In My Dreams 5:10
B6: I Give You Give Blind 3:21
David Crosby、Stephen Stills、Graham Nash の3人による Crosby, Stills & Nash が、Atlantic から77年にリリースしたスタジオ作。タイトルはシンプルに 『CSN』。69年のデビュー作に続くトリオ名義での本格スタジオ作で、共同プロデュースには Ron Albert と Howard Albert も参加し、全12曲を収録。トリオ編成作として最大のセールスを記録する作品にもなりました。
70年代後半という時期にもかかわらず初期の鮮度を失わずに、むしろコーラスの完成度をさらに成熟させているところが聴きどころかと思います。編成そのものはシンプルでアコースティック楽器やピアノを軸にした曲も多いのですが、そこで鳴っている声の重なりはまったく凡庸ではないです。Graham Nash のA3「Carried Away」は短い曲ながら、このグループ特有の翳りと美しさが凝縮されていて、ピアノの導入からすでに空気が変わります。A4「Fair Game」では Stephen Stills が得意とするラテン寄りのリズム感が自然に入り、さらにバレアリッククラシックB1「Dark Star」では そのラテン感覚がもう少し深い場所でグルーヴへ転化していて、このアルバムが単なる美しいハーモニー集で終わっていないことがよくわかります。
だからこそこの作品は、初期作の焼き直しとして聴くと少し見誤る気がします。ここにあるのは若さのきらめきというより、いろいろな活動を経た3人があらためてトリオの機能美を確認したような音楽です。素朴に聴こえるのに曲もコーラスも配置もほとんど隙がない。ダンスフロア文脈で取り上げられることのある曲が含まれているのも頷けますが、本質的にはやはり“歌のグループ”としての完成度が圧倒的です。初期に匹敵するというより、それとは別の種類の円熟で並び立つ名盤だと思います。US盤、CSNロゴあり/笑っていない写真のテクスチャースリーヴ。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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