These Records | THESE 3 | UK | 1988 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
North Side
A1: When I Go Up (I Feel Like Shouting) 6:37
A2: Thunder 5:27
A3: Valley Of The Winds 6:09
A4: Zzzzzzzzzzzzzzzzzp! 2:21
South Side
B1: Tjilpi 2:10
B2: Dolphin Dreaming 4:24
B3: Vee Dee Vu 4:25
B4: Guboo 13:04
UKで80年代半ばに活動した実験的ユニット Lights In A Fat City による88年のファーストアルバム。Stephen Kent、Eddy Sayer、Simon Tassano の3人で構成されたユニット。ディジュリドゥ、パーカッション、電子音を軸に、アンビエント、トライバル、実験音楽を横断する独自のサウンドで、英国地下音楽の感覚と民族楽器が無理なく結びついた1枚です。
アンビエントとして聴けるだけの空間性を持ちながら、実際にはかなり打楽器的で、フィジカルな要素の強い音楽になっています。ディジュリドゥの持続音、反復するパーカッション、エレクトリックな音処理が折り重なり、静けさの中にも絶えずざらついた運動が残ります。いわゆるワールドミュージック的な素材を使っていても、異国趣味へ寄りすぎず、むしろ80年代末の英国らしい実験精神で組み替えている印象が強いです。トランシーではあるのに安易なヒーリングへ流れず、少し乾いた感触があるのもこの盤ならでは。
アンビエント、トライバル、実験音楽の境目にある作品として見るとしっくりきます。単なる“民族楽器入りアンビエント”ではなく、ロンドン周辺の実験音楽が土着的な響きと出会った瞬間を記録した、音の配置と反復の効き方でじわじわ引き込んでいく1枚です。UK盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: プロモシート