Odeon | OP-88010 | JPN | 1973 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Chi-Congo
A2: Enlorfe (Début)
B1: Enlorfe (Fin)
B2: Hippparippp
USフリー最強集団 Art Ensemble Of Chicago の70年のパリ滞在期に録音された作品です。この時期にはすでに Don Moye も加わり、打楽器の比重がぐっと増していました。
フリージャズの熱気をそのままぶつけるだけではなく、打楽器の重なり方そのものに音楽の芯があるところが面白いです。A面「Chi-Congo」は細かなパーカッションのうねりを土台に、ホーンが呼び交わすように輪郭をつくっていきます。アフリカ志向とシカゴの前衛感覚が無理なくひとつの流れになっているのが見事です。B面では「Enlorfe」が混沌と遊びのあいだを揺れながら進み、「Hippparippp」では一気に密度を上げていきますが、どれもただ拡散するのではなくちゃんと“戻る場所”を持っているのがこのグループらしい強さだと思います。テーマ回帰の気持ちよさがあるぶん、かなり深く残る作品です。
Art Ensemble Of Chicagoというグループは、いろいろな小物打楽器や複数の管を持ち替えながら、ジャズ、儀式性、演劇性までまとめて音楽にしてしまう集団ですが、この作品はその特徴がとてもわかりやすく出た1枚です。打楽器アンサンブルの歓び、集団即興の混沌、そこから主題へ戻ってくる引力までがきれいに並んでいて、AEOCの魅力がかなり濃く詰まっている1枚です。日本盤。
Sleeve: スレ/クスミ/ヤケ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
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