八木のぶお Nobuo Yagi / Mi Mi Africa (LP)

Invitation | VIH-6060 | JPN | 1979 | M: VG+ / VG+ | JK: VG


A1: Mi Mi Africa 6:56


A2: 赤い道が走る国 3:56


A3: 空舞う鳥ヘ 4:33
A4: 愛のテーマ 4:06
B1: リフト・ヴァリー 5:24


B2: キリマンジャロの雪 3:30
B3: ホワイト・アイランド 5:18
B4: 愛のテーマ (Reprise) 2:32


ハーモニカ奏者 八木のぶお が79年に Invitation から発表したこの作品は、ハーモニカ奏者のリーダー作として見ても、かなり独特な立ち位置にある1枚です。八木のぶお はスタジオミュージシャンとしてセッション仕事でも広く知られる人ですが、この作品ではハーモニカを脇役として使うのではなく、アルバム全体の表情を決める中心に置いています。

タイトルから受けるアフロ志向をそのまま一直線に押し出すのではなく、ハーモニカという少し意外な楽器で日本のスタジオ感覚の中に落とし込んでいるところが肝です。村上“ポンタ”秀一 や 高橋ゲタ夫 も参加していて、リズムの芯がかなりしっかりしているから演奏の重心は軽くなりすぎず、ハーモニカのやわらかい響きが前に出ても全体がぼやけないのです。むしろ、土台は太いのに上ものは風通しがいい、そのバランスがこの作品のいちばんの魅力だと思います。

曲ごとに見ても、アフロ、ラテン、和ジャズ、メロウグルーヴがきれいに混ざっていて、どれか一色に染まりきらないのが◎。とにかく空気の作り方がとても上手い。ハーモニカはときどき甘く、ときどき少し乾いていて、その音色の揺れがアルバム全体に独特の色をつけます。アフリカという言葉を掲げながらも異国趣味に寄りすぎず、むしろ70年代末の日本のジャズ/フュージョンが持っていた雑食性の良さがそのまま残っている感じ。和モノレアグルーヴの文脈で語られることが多いのも納得ですが、珍しさより演奏と音の肌ざわりの良さで残る1枚だと思います。日本盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリパチ
Include: 日本語ライナー
型番 SMS-08634
販売価格
3,200円(税込)
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