Macro Stereo | MSF 982 | MEX | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A: Transparencias 21:00
B: En Un Viejo Castillo 17:00
メキシコの鍵盤奏者 Sergio de Labra とギター奏者 Víctor Ruiz によるユニット Flüght が82年に残したアルバムです。2人を中心に制作された作品で、収録はA面「Transparencias」、B面「En Un Viejo Castillo」の長編2曲のみという構成。
A「Transparencias」は抑えた反復が少しずつ表情を変えながら進んでいき、きれいに整ったアンサンブルの中にほのかな緊張感が残ります。B「En Un Viejo Castillo」は、浮いた感触のシンセと手触りのはっきりしたギターが向かい合うように鳴っていて、その対比にぐっと引き込まれます。どちらの曲も同じフレーズをなぞるだけで終わらず、流れの中で景色がゆっくり変わっていくのが聴きどころ。反復の使い方にはミニマルな感覚がありますが、音楽そのものは硬くなりすぎず、ところどころで現代音楽やジャズに触れるような気配ものぞきます。そのまま室内的に収束するのではなく、最後には視界が開けるような広がりへつながっていくところも、この作品の大きな魅力です。
静かに始まりながら、終わる頃にはかなり遠くまで連れていかれる1枚です。メキシコ盤。
Sleeve: スレ/クスミ/リングウェア
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
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