RCA Red Seal | AML1-7124 | US | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Begin Sweet World 3:10
A2: Everywhere 5:05
A3: Abide With Me / Blue Monk 4:06
A4: Full Moon 3:42
A5: Spiral 6:30
A6: Amazing Grace 3:32
B1: Air 4:47
B2: Pie Jesu 3:21
B3: Tara 5:05
B4: La Fille Aux Cheveux De Lin 3:26
B5: Clouds 4:56
B6: Morning Song 2:33
米クラリネット奏者 Richard Stoltzman を中心に Bill Douglas (p)、Jeremy Wall (synth)、Eddie Gomez (b) という編成で RCA Red Sealから86年に発表された、クラシック、ジャズ、室内楽、ニューエイジ以後の感覚がとても自然に交わった作品です。この時期のStoltzmanが、いわゆるクラシックの名手としての枠を少し外へ広げた一枚として捉えるのがしっくりきます。
ジャンル横断そのものを売りにしているというより、異なる語り口が最初から同じ空間に置かれているように聴こえるところが肝。クラリネットは端正でよく通るのに、クラシック的な厳密さだけに寄らず、鍵盤の旋律やベースと並ぶことで音楽全体にやわらかな余白が生まれています。さらにシンセが入ることで、室内楽的な親密さの中に少しだけ80年代的な空気感が差し込まれ、素朴さと洗練が混ざり合っています。
技巧を見せる作品でもヒーリング寄りな作品でもなく、演奏者それぞれの品のよさと少しの実験性が無理なく同じ温度でまとまった1枚。派手ではないけれど、80年代にこういう境界の曖昧な作品がきちんとメジャーから出ていたことも含めて、魅力的ですね。US盤。
Sleeve: スレ/クスミ/取り出し口に小さくカット
Media: 薄くスレ/静音部に薄くチリノイズ
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