Sunburst / Sunburst (LP)

JVC | SJX-30026 | JPN | 1980 | M: VG+ / VG+ | JK: VG

A1: Sunburst 4:09
A2: Cool K. 4:13


A3: Gentle Talk 7:44


A4: Maiden Voyage 5:56
B1: Circus Time 6:37
B2: Mysterious Vibes 6:16


B3: Burnin' 5:03
B4: Don't Say Goodnight 5:31


高柳昌行、鈴木勲 などのグループに参加していたドラム奏者 岸田恵士 を中心とするフュージョンバンド Sunburst。本作には渡辺香津美、本多俊之、寺下誠、小平幸雄らが参加。全8曲で、岸田氏のオリジナルを中心に、Herbie Hancock「Maiden Voyage」や Blackbyrds「Mysterious Vibes」のカヴァーも収めています。菊地雅章セクステットにもいた岸田氏の経歴を思うと、本作は単なる“スタジオ企画のフュージョン盤”ではなく、70年代ジャズの実地感覚を通った人たちが、80年という節目にどう軽やかさと洗練へ着地したかを示す1枚として見えてきます。

国産フュージョンらしい切れのよさや演奏力の高さがありながら、必要以上に“うまさ”を主張しないところが肝。渡辺香津美 のギターも 本多俊之 のサックスも、前に出ればいくらでも強くなれる顔ぶれなのに、ここでは全体の風通しを優先していて、音像はすっきり、リズムは軽快、でも薄くはならないのです。80年代初頭の日本のフュージョンには、海外志向の洗練とスタジオ仕事の器用さが前に出すぎて無菌的に聴こえる盤もありますが、この作品はそこまで整いすぎないのがいいです。ジャズファンクの腰つき、クロスオーバーの明るさ、都会的な爽快感が並んでいるのに、ところどころに演奏者の素の熱量が残っていて、BGMに徹しきらない。そこがこの盤の手触りを豊かにしています。

カシオペアやT-SQUAREのような広く共有された代表作群の陰に置かれがちな作品ですが、和ジャズや和フュージョンを少し掘ったところで出会う盤としてかなり聴きどころがある。洗練はあるのに優等生すぎず、テクニカルなのに体温がある。和モノ人気の流れで消費するより、日本のスタジオフュージョンがいちばん気持ちよく街の空気とつながっていた瞬間の記録として聴くと、この盤の良さはかなりはっきり伝わるはずです。日本盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に薄くチリノイズ
Include: 帯(シワ/スレ/小さく破れ)/日本語ライナー/アンケートハガキ
型番 SMS-08583
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2,200円(税込)
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