EMI | EMGS 5026 | SGP | 1978 | M: VG+ / VG+ | JK: VG-
A1: Dancing In The Dark
A2: You To Me Are Everything
A3: Love Me Again
A4: Turn The Beat Around
A5: I Wanna Be Where You Are
A6: Oh Me Oh My (I'm A Fool For You Baby)
B1: Copacabana (At The Copa)
B2: Too Shy To Say
B3: Baby It's Me
B4: You Never Done It Like That
B5: Be Somebody
B6: You
シンガポールのシンガー Anita Sarawak が78年にEMIから発表した作品。10代から歌手として活動し、すでに複数作を残していた彼女にとって、本作はディスコやソウルの感触を前面に押し出した時期の代表作のひとつ。収録曲には「You To Me Are Everything」「Turn The Beat Around」「Copacabana (At The Copa)」など当時性の強いレパートリーが並び、オリジナルの強い作家性を押し出すというより、都市的なショー感覚を自分の歌にどう引き寄せるかに重心が置かれた内容です。
いわゆる70年代末ディスコの華やかさだけでは終わらないところが肝。バックの作りはきらびやかでリズムは軽快なのに、Anita Sarawak の歌そのものにはどこか節回しの濃さとステージ仕込みの押し出しが残っているから、ただ洗練された都会派ポップとして流れていかず、少し熱を帯びたエンターテインメント性が前に出る。英米のディスコやソウルを受け止めながらも、そのまま均一に輸入した感じではなく、東南アジアのポップスが持つ艶やかな親しみやすさと混ざっているのがこの作品の個性。カヴァー中心の構成も、器用さの誇示ではなく幅広いレパートリーを自分のショーに組み替える力として機能しているのがいいです。
珍しさだけで聴くには少しもったいない1枚です。ローカルな歌手が海外の流行をなぞった作品というより、70年代後半の都市型エンターテインメントが別の土地でしっかり消化された記録として面白い。大仰すぎず、軽すぎず、ちょうどいい華やかさが続く良作です。シンガポール盤。
Sleeve: スレ/クスミ/色ハゲ箇所あり
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: 歌詞カード(ダメージ大)