Jim Hall / Concierto (LP)

CTI Records | GP 3030 | JPN | 1975 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | ゲートフォールドスリーヴ


A1: You'd Be So Nice To Come Home To 7:04


A2: Two's Blues 3:48
A3: The Answer Is Yes 7:36


B1: Concierto De Aranjuez 19:17




米ジャズギタリスト Jim Hall が Chet Baker、Paul Desmond、Ron Carter、Steve Gadd、Roland Hanna という編成で75年に録音、76年に名門 CTI から発表したのがこの作品です。タイトル曲は Joaquín Rodrigo の「アランフェス協奏曲」を下敷きにした長尺演奏で、もう一方の面には Jim Hall 自身のオリジナルなどを収録。ジャズの名手が並ぶオールスター盤でありながら、いわゆる技巧の見せ場を積み上げるタイプではなく、全体の温度や流れをじっくり整えた作品。CTI らしい艶のある録音も含め、この時代の“洗練されたジャズ”のひとつの完成形と言っていい1枚です。

ビートで引っ張る高揚感ではなく、演奏がゆっくり呼吸を合わせながら空気の明るさや陰りを少しずつ塗り替えていく感覚。Jim Hall のギターは前に出すぎず、コードや単音の置き方で情景を変えていくタイプで、押さないのに流れができる感じがバレアリックな耳にも刺さるのでは。特にB面。Chet Baker や Paul Desmond の線の細い叙情も、感傷に振り切る手前で留まっていて、海辺、夕方、移動中みたいな曖昧な時間帯によく馴染みます。

バレアリックムードな楽曲の定番でもあるフュージョンやAOR、ダビーなダウンテンポとは別の入口から、同じ琴線を刺激する作品。開放感、洗練、少しの翳り、その全部が無理なく混じり合う、ジャズ名盤としてだけでなく現場の空気を変えるレコードとして見ると、かなり惹かれる一枚です。日本盤。


Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリノイズ
Include: 日本語ライナー
型番 SMS-08574
販売価格
2,000円(税込)
購入数