WWA Records | WWA 001 | UK | 1973 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Three Times Seven
A2: All My Money, Alimony
A3: Morning's Eyes
A4: Dog Me, Bitch
A5: Take It Out
B: The Hunt
The Groundhogs を率いた英ブルース・ギタリスト/シンガー Tony (T.S.) McPhee は、70年代ブリティッシュブルースの“硬派”として知られますが、この73年リリースの初ソロ作はかなりの異色盤。本人がプロデュース/エンジニアまで担った、まさに「二面性」をパッケージした1枚です。
A面はA1「Three Times Seven」からA5「Take It Out」まで、エレクトリック/アコースティックを行き来するブルースロックを披露。とはいえ、フレーズの間やコードの濁り、生々しいサウンドは Groundhogs で培ったアブストラクトな気配がすでに滲んでいて、ただの伝統回帰では終わりません。で、問題はB面を占める「The Hunt」。ARP 2600を2台、エレピ、そして Rhythm Ace(ドラムシンセ)を使った、ほぼ電子音楽。当時の新機材に触れた初期衝動がそのまま“飛び”になって出てきます。セオリーが固まりきる前の自由さゆえ、危なっかしくてスリリング。なおLPでは1曲表記ですが4曲にセパレート。
現行の実験/アブストラクト耳で聴くと、ブリティッシュブルースとプロト電子音楽の変な接続点としてかなり重要。古いのに危なっかしくて、新しい。ブルースなのかでんしおんがくなのか、答え合わせのできない怪盤です。UK盤オリジナルですが、ダイカットではない盤の方です。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微なチリパチノイズ箇所あり
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