ECM Records | ECM 1223 | GER | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: The Path 7:11
A2: Footprints 10:03
A3: Kite Dance 5:33
A4: To B.E. 3:08
B1: The Move 6:39
B2: Arc 5:02
B3: Considering The Snail 6:30
B4: Still 6:16
ノルウェー出身サックス奏者 Jan Garbarek を軸に、Bill Frisell(g)、Eberhard Weber(b)、Jon Christensen(ds)というECMを象徴する顔ぶれ集まる82年作。エンジニアは Jan Erik Kongshaug。録音は80年代初頭、Jan Garbarek が旋律から風景へと関心を移していく過程にあり、個の強さよりも関係性そのものが音楽になる瞬間を捉えています。
前に進むというより広がっていく音楽性。サックスは饒舌にならず、短いフレーズで場の輪郭を示す役割。そこへBill Frisell のアブストラクトなギターが残響や歪みで余白を描き足し、ベースは低音で支えるのではなく旋律の一部として上下に歌い、ドラムは拍を刻むより空気の流れを整える存在。誰かが主役になることはなく、音と音の余白の取り方に比重が置かれています。
タイトルの「Paths, Prints」が示す通り、道筋と痕跡が静かに重なっていく構成。即興性は高いのに緊張を誇示しない。そのため展開は緩やかで派手な山場もありませんが、通して聴くことで、音楽が一つの地形として立ち上がってきます。ジャズの文法は確かに使われているものの、結果はアンビエントや室内楽にも近い感触。80年代ECMらしい冷えた透明感が、最も自然に機能している1枚です。ドイツ盤オリジナル。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部にごく軽微なチリノイズ
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