ECM Records | ECM 1121 | GER | 1978 | M: VG+ / VG+ | JK: VG-
A1: Waterwheel 9:20
A2: Shades Of Sutton' Hoo 4:34
A3: Trellis 8:18
B1: Batik 16:17
B2: Green Room 6:16
ECMを代表するUSギタリストRalph Towner、Bill Evans Trioで知られるプエルトリコ出身の名ベーシスト Eddie Gomez、USジャズドラマー Jack DeJohnette。この三人によるトリオ編成で録音された78年作。エンジニアはECMサウンドの要とも言える Jan Erik Kongshaug。音の輪郭と空気感、その両立が最初から約束された布陣です。
アルバムは全5曲。温度をぐっと下げるメロディのギターと優美なアルコ・ベースが、巧みなハットワークとともに走る名曲A「Waterwheel」は、Oregonでの演奏でも知られる1曲。続くA2「Shades Of Sutton’ Hoo」では、よく歌うベースと、掴みきれないギターのフレーズが交錯し、主旋律の所在が曖昧なまま音楽が前へ進みます。B1「Batik」では、美しすぎる変則アルペジオが印象的で、三者の呼吸が最も繊細に絡み合う瞬間が聴ける1曲。
編成はシンプルですが、アンサンブルは驚くほど多彩。役割分担は固定されず、誰かが前に出れば、誰かが自然に隙間を埋めるような柔軟さが、このトリオの強さです。特に Ralph Towner と Eddie Gomezの相性の良さは意外なほどで、互いの音楽性がぶつかることなく静かに溶け合う1枚です。ドイツ盤オリジナルプレス。
Sleeve: スレ/シワ/コーティング剥がれ箇所あり
Media: 薄くスレ/静寂部に軽微なチリノイズ箇所あり
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