Planam | P2 | ITA | 2024 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Con un occhio aperto 13:06
A2: La caverna 5:50
B1: Superfici 6:17
B2: Vita segreta dei peli 11:15
スイス/チューリッヒを拠点に活動するサウンドアーティスト Papiro こと Marco Papiro の2024年作。アナログシンセとストリングス、そして独自の音響処理を組み合わせ、電子音楽と現代音楽の境界をゆるやかに行き来する作品です。彼は学生時代から古楽器や自作楽器に親しみ、のちにモジュラーシンセの深い探求へと進んだ人物。エレクトロニックとアコースティックを有機的に結びつけるスタイルです。
わずかな旋律と音色の変化だけで世界を構築。シンセは細かい揺らぎがずっと続く持続音が軸。そこにヴァイオリンやチェロのようなストリングスがほんの少し混ざり、電子音だけでは生まれない呼吸めいたものが加わります。古いプロジェクターの光が部屋の隅でずっとチリチリと揺れているような、どこか懐かしくて、でも正体のつかめない時間。Papiro の音楽は、そうした“説明できない情景”を思い起こさせる「何か」があります。
アンビエント、電子ミニマル、現代音楽のどれにも分類できるし、どれにも当てはまりすぎない、Papiro ならではの静かな実験性に満ちた一枚。イタリア盤。
Sleeve: スレ/クスミ/ヤケ
Media: ごく薄くスレ/静音部に軽微のチリノイズ
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