Xenia | XENLP 11 | DNK | 1982 | M: VG+ / VG+ | JK: VG
A1: Stormsvalen 2:42
A2: Sneen Danser 3:16
A3: Ficcus Benjamin 4:31
A4: Marie 3:28
A5: Ved Fjeldkanten 2:29
A6: Skarre Klit 3:32
B1: Det Er Hvidt Derude 2:56
B2: Vi Skal Ställa 3:00
B3: Digevandreren 2:33
B4: Sensommervise 2:54
B5: Tanker Om St.Croix 4:55
B6: Sig Nærmer Tiden 2:25
ノルウェーのフォーク/トラッド系アンサンブル Tobrud の82年作。北欧伝統音楽の素朴さを守りながら、ジャズや現代フォークの軽やかさも自然に取り込んだ作品です。メンバーは当時のローカルシーンで活躍していた実力派で、ノルウェー語による歌の温度と、生楽器の質感を大切にするスタイルが特徴。いわゆる民族音楽に寄り切らず、ポップスや室内楽の感覚の北欧らしい透明感のあるフォーク音楽を作り上げています。
サウンドの中心にあるのは、アコースティックギター、フィドル、フルートなどの生楽器。寒色系の響きでありながら、冷たさよりも人の手のぬくもりが先に伝わってくるのが Tobrud の聴きどころ。メロディは素朴で覚えやすく装飾もなく、北欧のトラッドらしい短い旋律が穏やかに反復されます。その上に優しい歌声が寄り添い、まるで冬の海沿いをゆっくり歩いているような、静かで息の長い世界が続きます。
大きな展開はなくても、演奏者それぞれの呼吸が溶け合い、聴いているとゆっくり心が整っていくような、不思議な安心感があります。伝統と現代性のあいだで自然に揺れる、北欧フォーク良作。デンマーク盤。
Sleeve: スレ/クスミ/ヤケ
Media: ごく薄くスレ/静音部に軽微のチリノイズ
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