Japan Record | 28JAL-18 | JPN | 1984 | VG+ / VG+ | JK: VG
A1: 石占 = Ishiura 13:48
A2: 石徑 = Sekkei 9:10
B1: 石舞 = Iwanomai 14:24
B2: 石壺 = Ishitsubo 6:13
ドラマー/パーカッショニストとして、国内外の前衛音楽や舞踏、民族音楽の界隈で活動してきた 土取利行が、香川県と大阪/奈良県境の二上山地域などで産出され、「磬石」として音を出す石として使われた「サヌカイト」を用いて演奏した作品。84年作。原始的でありつつ、どこか現代音楽にも通じる響きの世界をつくり上げます。
メロディを奏でるというよりも響きを探るようなアプローチ。ひと打ちごとに倍音が広がり、空間そのものが揺れるように音が伸びていきます。リズムは規則性を持たず間合いと残響が中心。身体性のある打撃と静謐な集中が同居していて、原始楽器の素朴さと現代パーカッションの繊細な感覚が自然に混じります。
サヌカイト独特の澄んだ音色が耳の奥まで届き、静かな緊張と瞑想的な解放が同時に訪れる感覚。伝統とも現代音楽とも少し距離を置きながら、氏自身の音への向き合い方がそのまま記録された、稀有なライブ作品です。日本盤。
Sleeve: スレ/クスミ
Media: 薄くスレ/静音部に軽微のチリノイズ
Include: 帯(スレ/シワ)/ライナー