Experimental Rooms | ERLP-004 | JPN | 2024 | M: New | JK: New
A1: 《#33》 (2021)
A2: 《 I 》尺八とコンピュータのための (2022)
B1: 《主題と変奏》尺八とコンピュータのための (2023)
B2: 異なる時空における即興 (2022)
新潟のコンテンポラリー・レーベル Experimental Rooms からの新作は、尺八奏者 福島麗秋 と電子音楽家 福島諭 の親子ユニットの新録。
まずはレーベルインフォから。
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尺八とコンピュータで呼応する、新潟の親子が交わした「時間と音」 の記録を巡る福島家の電子音響ダイアリー。
1990年代に佐渡での村松流尺八との出会いをきっかけに尺八奏者として演奏・即興を始めた福島麗秋。その彼の息子であり、リアルタイムなコンピュータ処理によって奏者との対話的かつ未知なる電子音響の可能性を探求する福島諭。今作は新潟の父と子からなる親子ユニットの記録として綴られた初の< アルバム>作品。深い息遣いをみせる身体的な尺八の演奏をコンピュータで分解・加工処理で即時応答し、現在に過去を進行形で重ね、未だ見ぬ新たなる音像を多層的に創出していく。過去と現在、身体と機械、分解と構築、間と動作、 作曲と即興。相反するふたつの事象/現象を行き交い、やがてその境界線で根を張り、まるで艶やかで柔らかな花びらが開花するように、電子音響レイヤー ドは凛と美しく、未来へと眩しい輝きを放っているかのようである。
【アーティストプロフィール】
福島麗秋
1948年生まれ。群馬県出身。新潟大学人文学部(法)卒。教職の 道を進む。1994年、新潟県教員として佐渡勤務の折、村松流尺八に出会う。 1998年師範(逸遊)を取得。2000年に都山流尺八に入門し、2006年準師範(麗 秋)を取得する。2007年より息子である作曲家の諭とPCと尺八の共演をスタ ートさせ、限りなく広がる音響の未知の世界を追い求めている。2022年には 岐阜県美術館でのイベント「エレクトロニック・ラーガのための室内楽」にお いて、尺八による演奏および即興を行った。
福島諭
1977年生まれ。新潟県出身。作曲家。情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 修了。現在、博士後期課程在籍。2002年よりリアルタイムなコンピュータ処 理と演奏者との対話的な関係によって成立する作曲作品を発表。また、即興演 奏とコンピュータによる独自のセッションを試みるバンド Mimiz(みみづ)の メンバー。濱地潤一との共同作曲による室内楽作品《変容の対象》を2009年 から継続。2020年以降は、共同制作のあり方を音楽以外の表現へ拡張してい る。2016年G.F.G.S.レーベルよりCD「福島諭:室内楽2011-2015」をリリース。 日本電子音楽協会理事(2017年度〜)。作曲を三輪眞弘に師事。主な賞歴とし て、2014 第十八回文化庁メディア芸術祭アート部門 優秀賞、2017 「坂本 龍一|設置音楽コンテスト」佳作など。
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何層にも重なる尺八のレイヤリングからフィードバック音が抽出され、そこからシームレスに電子音へモーフィング。そんな音を聴いていると、そもそもそれが「何の音」と主観的に判断していたのかすらも忘れてしまう感覚にバグります。過去の音に対する「経験」から導かれる未来の「当然」を断絶しつつ、再び時間軸を結びつけて「現在」を見つめ直す1枚。
複数枚在庫しています。 初版限定300部。
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