Kaoru Inoue / Dedicated to the Island -soundwalk & music for SAUNTER magazine- (LP)

DEEP GROUND | DGR002 | JPN | 2024 | M: New | JK: New


A1: Mizukumi
A2: Kokemusu
A3: Nagareru
A4: Tobitatsu
B1: Hoshifuru
B2: Mushikiki
B3: The Basement Dust
B4: Tengaku
B5: Kodama





去年末に発刊された屋久島発のインディペンデントマガジン『SAUNTER magazine』の第6号に付属した、Chari Chari こと 井上薫さんが屋久島でフィールドレコーディングを敢行し、その音素材を用いて制作した楽曲でまるっと1枚オリジナルアルバムを制作してしまったというCDアルバムが、なんとLP化になりました。

以下、プレスリリースから。


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Chari Chari名義でも知られるDJ/音楽家のKaoru Inoueの新作「Dedicated to the Island -soundwalk & music for SAUNTER magazine-」。
屋久島を拠点とする出版社「キルティブックス」が発行する旅雑誌「サウンターマガジン」の第6号、特集「屋久島の現在」の限定版特典CDとして2023年9月に発売されたアルバムが、新たなプロセスを経て初アナログレコード化。

屋久島でのフィールド・レコーディングを元に制作された「Mizukumi」「Nagareru」「Hoshifuru」など9曲を含む、珠玉のOrganic Electronic Music。
2024年4月20日 (土) 開催の"RECORD STORE DAY"に、RSD限定盤としてLPレコードで発売(180g重量盤、ライナーノーツ付き)。


-Artist自身によるコメント-

2002年、Final Dropの制作のために初めて訪れた屋久島のあり様に衝撃を受けて以来、4度目となった今回の屋久島訪問は、当初はフィールド・レコーディングを敢行してその取材を受けるというものだった。ちょうど周りの音楽人の間で話題になっていた書籍「フィールド・レコーディング入門」(柳沢英輔著)を読んでいる最中だったのもあり、また屋久島へ行ける、という純粋な動機から二つ返事でOKしたものだったが、最終的にそこから音楽を産み出すという、自分にとって更なる特別な案件となっていった。

カナダの作曲家、マリー・シェーファーが60年代に提唱した概念「サウンドスケープ」は多くの理念・事柄を含んでおり、最も興味深いのはその教育的な側面のひとつとして、注意深く環境に耳を向けることのクリエイティビティを実感することと、その実践としてのサウンドウォークという行動だった。今回の屋久島旅は正にこれに該当していたと思う。森深い山へ録音機材を背負って入っていった時に自分の中で微かに鳴っている音楽、本作は屋久島の環境音と共にそれが土台になっている。
(井上薫)

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内容はCDと同内容で言わずもがな。コンテンポラリーな要素を用いた極上アンビエントという、直近の井上薫さんの音楽的指向性がモロに反映された内容。CDで「ながら」で聴いていた時のふとした気付きももちろん興味深いのですが、アナログ特有の集中と1曲または1音単位でのミクロな視点が、可視化されつつさらに深いところにまで意識が及ぶのは、イチ音楽ファンとしてかなり嬉しいですね。出音も良好。一家に一枚。大推薦です。


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