ECM Records | ECM 1214 | GER | 1982 | M: VG+ / VG | JK: VG+ | グリーンラベル
A1: The Dabtara 3:24
A2: Mälak ´Uqabe 6:53
A3: Solomon, Chief Of Wise Men 4:44
A4: Addis Ababa 3:24
A5: Choir 4:32
B1: Feeling 2:35
B2: Axum 4:18
B3: Susenyos And Werzelya 5:21
B4: The Neser 8:00
USジャズ・フルート奏者 James Newton の82年作。エンジニアはMartin Wieland。クラシカルだったりエクスペリメンタルだったり、作品毎に幅広い音楽性を持った演奏を聴かせるアーティストですが、この作品ではまさしくECMらしいクリアで深淵な音像の中を、1人多重録音の楽曲なども交えつつ空間的で深い精神性を伴う霊性高いフルートの音色をじっくりと聴かせてくれます。
天上にまで伸びていくかのようなフルートの音色が素晴らしいA2「Mälak ´Uqabe」、Beastie Boys がサンプルで使用して裁判沙汰にもなったA5「Choir」、フィードバックによるノイジーな声やフルートの音色が幾重にも重なって、とてつもなく深い異次元音像を創り出すB2「Axum」、何かがのりうつったかのようなアヴァンなスタッカートのインプロB3「Susenyos And Werzelya」、現代音楽のようなミニマルなフレーズの中で自由に泳ぐアルト音階フルートがミステリアスB4「The Neser」など、完全フルート・ソロ全9曲。
癒しとは違うハードコアな静けさと、エチオピアの首都「Axum」をタイトルとした意図通りの神話性、そしてECM独特の空間性がバッチリハマった良作。ドイツ盤オリジナルプレス。
Sleeve: スレ/ヤケ/クスミ
Media: 静音部に若干のチリパチあり/概ね良好
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