Drax / Tales From The Mental Plane (2LP)

Trope Recordings | trope 013-dolp | GER | 1995 | M: VG+ / VG+ / VG+ / VG+ | JK: VG | ブルーヴァイナル2枚組

A1: Eurotrash
A2: Balloon


B1: Compulsory Draft
B2: Metal Men
C1: Mescaline
C2: Noteque


C3: Mental Surface


D1: Bathe The Room In Light


D2: Switch Off, Please II


Force Inc. や DJAX Up Beats などの欧州テクノ大手レーベルからもリリース、自分でも A.E.U.(Acid Fuckers Unite の略)をはじめこの作品のリリース元でもある Trope Recordings(同時にマスタリングスタジオ業務もあり)のファウンダーとしても活躍する、ジャーマンテクノ御大 Thomas P. Heckmann のプロジェクトが、この Drax。1995年リリース。

センターラベルがなく真ん中まで真っ青な盤に針を置くと、性急なビートとジャーマントランスから脈々と続く王道アシッドサウンドが大半を占めるのですが、何よりこの偏執狂的に効くアシッドサウンドがかなり極悪レベル。やはり本物は違いますね。時代は変われど、効きは変わらず。

弱いキックとシャッキリ高音ぼんやり中域の水中サウンドA2「Balloon」、変速スイングビートC2「Noteque」、硬質サウンドのハマりスローモーグルーヴC3「Mental Surface」とあるんですが、びっくりはD1「Bathe The Room In Light」です。誰もが聴いたら「そういうことか!」と思うはず。70'sジャーマンエレクトロニクスからジャーマントランスを経てジャーマンテクノに至る経緯が、この1曲で腑に落ちます。時代錯誤感満載の楽曲なのに音だけがアップデートされているのが、羊の皮を被った狼のような印象。ヤられました。

試聴には出していませんが、もちろんテクノトラックのクオリティも半端ないです。現行のレイブ感を持ったトランシーなサウンドとの相性も◎。「その時代の新しい音楽」と認識されていたテクノというジャンルも、それ自体が歴史を重ねてきたゆえの深みがあります。

Sleeve: スレ/シワ/縁に色剥げ/角にスレ/取り出し口にスレ
Media: カラーヴァイナルなので目視ではわかりませんが、針を置いても問題ありませんでした。




型番 SMS-05922
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