HERE | HERE-001 | JPN | 2020 | M: NEW! | JK: NEW!
ZINE+7"VINYL+PHOTOCARD
A: Zanzo
B: Zankyo
●ZINE / B5サイズ 182mm×257mm/ 28ページ
●7"VINYL / 透明色 / ダウンロードコード付
●PHOTOCARD / ハガキサイズ / 3種類
●Limited Edition
Photo & Sound : Takayuki Shiraishi
Design : Suno Fujimoto (sanpo design)
Produced by Takayuki Shiraishi
Published by HERE.
Apollo からの Planetoid 名義の作品や福岡の名門 Syzygy などからリリースされた作品を聴いていた自分にとって、まさか自分のショップで取り扱うことになろうとは思いもしませんでした。2020年振り返られることの多いレーベル Vanity Records からも B.G.M. 名義でリリース、90年代日本テクノ黎明期から活躍する 白石隆之さん の作品。新譜です。まずはリリースインフォから。
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白石隆之による多重露光の写真作品をコンパイルしたZINE、7インチシングル、フォトカードのセット。ZINEは透け感のある紙を使用し、裏と表にプリントされた画像のシルエットが干渉し合う多層的デザインが施されている。透明色の7インチシングルには「Zanzo」と題された2020年の新作と「Zankyo」と題された1986年の未発表作をカップリング。dʌ́b [ダブ]というタイトルと曲名が示すように、並置された過去と現在のイメージの断片がエコーマシンに通され、重なり合い掠れ滲んでいく瞬間を捉えたかのような写像と音像の作品集。
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インタビューなどでも見られる、その思慮深く聡明な言葉や所作(までは見えませんが)とは裏腹に、インダストリアルでなかなかに暴力的なビートを聴かせることに昔から驚いてはいたんです。時は2020年、この作品でもその印象は変わらず。ザラついた音質でIDM変則ビートを聴かせるA「Zanzo」と、ザラついた音像変わらず、滲むように移り変わっていくドローンアンビエントB「Zankyo」の2曲収録。暴力的とはいえ、その奥に見え隠れする気品とロマンティシズムに満ちた世界観も、同封のZINEでも見ることができる曖昧な記憶めいた多重露光写真のように儚く美しい。白石さんの作家性が遺憾なく発揮された、素晴らしい作品です。レーベル「HERE」は白石さんの自主レーベル、今後に期待大です。
Sleeve: 新譜です!
Media: 新譜です!