Deutsche Grammophon | ME 5002 | JPN | 1976 | M: NM / NM | JK: VG | ジャケット右部に染みあり(写真参照)
A1: Three Poems Of Mao Tse-Tung (1975) 12:16
A2: Rosace II (1968) 8:53
B1: Bridges I (1968) 8:30
B2: Maeander (1973/76) 12:07
日本を代表する現代音楽家、高橋悠治氏による自分の楽曲を再演した作品。76年リリース。余白たっぷりに叙情や混沌、冷静や不穏などを美しく硬質なピアノの音色で語るA面と、EMS社を代表する機種 AKS を使用し、音そのものの「何か」を発見するための発想を実践・行動するB面で構成されるのですが、とにかくB面のシンセサイザーによる2曲が何より素晴らしい。何もかもが自然で力を入れすぎることなくも、表現としてはとても繊細で美しい音の数々。それでいて頑なで硬派、誰にも媚びない強さと包み込む優しさが同居する全4曲の実践。シリアスに向き合うよりも、ただ耳を傾けるように聴くのがベストかと。素晴らしいです。