ECM Records | ECM 1312 | GER | 1986 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | シールやぶれ痕あり
A1: Epilogue 8:07
A2: Transformation 5:55
A3: Atlantis Suite
A3a: Emergence Of The Spirit 4:52
A3b: Matter And Spirit 1:55
A3c: The Choice 2:14
A3d: Destruction Into Energy 6:57
B1: Wheel Of Furtune (When Face Gets Pale) 6:06
B2: Regards To Gershwin's Honeyman 3:21
B3: Alice In Wonderland 3:38
B4: Morning Lake For Ever 5:20
B5: Variations On Spanish Themes 8:38
元Weather Reportという肩書も、もう必要ないですよね。チェコ出身のベーシスト、Miroslav Vitousの完全ベース・ソロ作品。86年リリース。チェコ・フィルハーモニー管弦楽団にも在籍していたことがあることからもわかるように、どこか気品のある音色と知性溢れる楽想がロマンティシズムを醸すコンテンポラリー・ジャズ。ベースソロというと、どこかエフェクティブだったりアブストラクトな要素の強いものが多いですが、この作品はストレートにベース一発勝負。ピチカートとアルコで切ない空気を作るA2「Transformation」、明るさも垣間見える一音のエネルギーに満ちたB2「Regards To Gershwin's Honeyman」、幽玄なB5「Variations On Spanish Themes」など組曲含め全8曲収録。楽曲の屋台骨を支える楽器による、自由な反乱。Martin Wielandによる生っぽさを残したECM空間の作り方も絶妙。