George Gruntz / Drums And Folklore: From Sticksland With Love

SABA | SB 15 133 ST | GER | 1967 | M: VG+ / VG+ | JK: VG | ゲートフォールドジャケット


A1: D'Reemer 2:10
A2: From Sticksland With Love 13:20


A3: Hightime Keepsakes 6:20


B1: Intercourse 5:23
B2: Change Of Air 3:30


B3: Sketches For Percussion 4:25


B4: Retraite Celeste 7:20


MPS Records といえば泣く子も黙るドイツの超名門ジャズ・レーベル。その MPS に名前を変える前のレーベルが、この SABA。このレーベルの多くの作品を関わるプロデューサー/ジャズ評論家 Joachim Ernst Berendt が手掛ける「ジャズと民族音楽の融合」を掲げたプロジェクトが、この作品を含むシリーズ「Jazz Meets The World」。自身でその国に出向き音楽を体験し、引き合わせるミュージシャンの選定からプロデュースに関わる一切の業務に関与、「ジャズ」をさらに一歩前進させた素晴らしいアーカイブをいくつも残しています。

この作品ではスイスの北西部にあるバーゼルという街の奇祭 「バーゼル・ファスナハト」 での太鼓隊によるドラミングとジャズとの融合が計られていて、Alfred Sacher の太鼓隊と Georges Mathys を中心としたの笛奏者たちにスイス人ジャズドラマー4人が加わる、という企画。取り仕切るのはピアニスト George Gruntz、そしてドラマーは Charly Antolini、Daniel Humair、Pierre Favre、Mani Neumeier という個性際立つ4人。メンツだけでもゾクゾクします。

もちろん内容も言わずもがな。ドラマー4人による乱れ打ちのような緻密なアンサンブルA2「From Sticksland With Love」、Nathan Davis と Franco Ambrosetti の管2人を招いて Pierre Favre の流麗なドラミングが映えるA3「Hightime Keepsakes」、Georges Mathys などの笛と Daniel Humair のしなやかなドラミングによる、陽のエネルギー溢れるエスニック・ジャズB2「Change Of Air」、ドラマー4人によるマーチングのような統制とインプロによるアウト具合にクラクラくるB3「Sketches For Percussion」など全7曲収録。

遠慮していたら一生入り込めないドラムによるインプロ。駆け引きも絶品で、各自個性むき出しの攻めも忘れないあたりがベテランならでは。バーゼル・ファスナハトの無邪気と狂気の入り混じる空気感もちゃんと表現されてはいますが、とはいえちゃんと「ジャズ」のスイング。ドイツ盤オリジナル初期プレス。


Sleeve: コーティング仕様/スレ/クスミ/ヤケ/小さく角打ち
Media: 薄くスレ箇所あり/静寂部にチリパチ
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型番 SMS-06331
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