Mary Lattimore / Collected Pieces: 2015​-​2020 (CD)

Plancha | ARTPL-165 | JPN | 2022 | M: New | Case: New

1: Wawa By The Ocean 10:28
2: We Wave From Our Boats 3:50
3: For Scott Kelly, Returned To Earth 6:05
4: Your Glossy Camry 7:06
5: Be My Four Eyes 13:16
6: Pine Trees (Home Recording) 3:32
7: We Just Found Out She Died 4:28
8: What The Living Do 5:42
9: Polly Of The Circus 3:44
10: The Warm Shoulder 4:55
11: Mary You Were Wrong 4:58






カリフォルニア州ロサンゼルス出身のハーピスト Mary Lattimore の2017年リリース『Collected Pieces』と2021年にカセットテープのみでリリース『Collected Pieces 供戮涼罎ら抜粋された楽曲の編集盤。2022年リリース。

まずは彼女自身の説明とこのアルバムのリリースインフォから。長いですが、これを読めば一発。

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「思い出の詰まった箱を開けるようなもの」

アンビエント・ハープの才媛の集大成音源がリリース2019年は盟友Julianna Barwickとのツアーで初来日も果たし、そのパフォーマンスも絶賛されSlowdiveのNeil Halsteadプロデュースによる2020年のアルバム『Silver Ladders』はPitchforkはじめ、数々の年間ベストにランクインし、シガー・ロスからリアル・エステイト、ジュリア・ホルターさらにはサーストン・ムーアまでも魅了するアンビエント・ハープの才媛、Mary Lattiomoreの待望のレアリティ音源の総決算『Collected Pieces: 2015-2020』がリリース決定致しました。

2020年にリリースしたアルバム『Silver Ladders』(NPR、Pitchfork、The New Yorkerなどの年末のお気に入り)が絶賛された余韻を残し、ロサンゼルス在住のハーピスト兼作曲家のメアリー・ラティモアが、集大成となる『Collected Pieces: 2015-2020』のフィジカルのリリースが決定。この限定盤は、彼女の2つのレアリティ集『Collected Pieces I』(2017)と『Collected Pieces II』(2020)からのセレクションを配列し、アーカイヴのハイライトと、ファンのお気に入りを初めて収録。ラティモアは、これらのリリースをアレンジするプロセスを「思い出の詰まった箱を開けるようなもの」と表現しているが、ここではその箱が、アーティストとファンの両方にとってアクセス可能な形で、出現し続けるのである。年月を隔てて集められた作品は、思い立ったらすぐに録音し、共有するインストゥルメンタル・ストーリーテラーの肖像として、ほとんど間を置かずに並べられている。Ghostlyと契約して以来5年間、常に前進してきたように見えるラティモアは、一息つくために後ろを振り返り、このはかない瞬間と感情、その中にあるすべての美、悲しみ、太陽、そして暗闇を生きるための新しいチャンスを誘うのである。

おなじみのハープで始まる冒頭の「Wawa By The Ocean」は、ラティモアのお気に入りのコンビニエンスストア、ニュージャージー州シップボトムのWawa #700への頌歌である。”夏休みに一人でシップボトムに12回行ったけど、特に変わりはない。いつも夢の中で訪れている”と、この曲のリリースに際し彼女は語っている。そして、この楽しいパターンが展開されるたびに、きっとあのビーチサイドのランドマークが、ホーギーと一緒に目に浮かぶのだろう。新しいシングル「We Wave From Our Boats」だが、これは2020年のロックダウン初期に近所を歩いた後に即興で作ったもので、彼女のBandcampで公開されている。”私はただ連帯のジェスチャーとして知らない隣人に手を振っていたんだけど、それは自分がボートに乗っているときや橋の上などで、他のボートの人に手を振らざるを得ないことを思い出させるものだった。”手を振りたいという気持ちは、生まれつきのもので、とても自然なことなんだ。”この曲の中心はシンプルなループで、その上でラティモアのシンセ音が漂い、最も不安で不条理な日々の中で楽観主義の優しいきらめきを与えている。

同じく2020年に録音された「What The Living Do」は、Marie Howeの同名の詩からインスピレーションを得ており、人間であることのありふれた雑感への感謝を通して喪失について考察しています。エコーがかかったスローマーチのトラックは、リスナーがその外側にいて、人生が映画のように展開するのを眺めているような、遠い感じを感じさせる。『Princess Nicotine (1909)』は、J・スチュアート・ブラックトンのシュールなサイレント映画「Princess Nicotine」か『the Smoke Fairy』のためにラティモアが想像した夢のシーンを音像化し、MVで実際の映像で表現したもの。『Polly of the Circus』も同じ手法で、ユーコンの永久凍土で発見された古いサイレント映画(ドキュメンタリー映画『Dawson City: Frozen Time』に収録)の名前からとったもので、「唯一残ったコピーで、経年変化でちょっと歪んでいる」とå説明している。

「Mary, You Were Wrong」は、ある作家の失恋を映し出したもの。「この曲は、たとえ間違いを犯したとしても、前進し続けなければならないということを歌っているのです」と彼女は言う。このほろ苦いリフレインは、時間が癒してくれるように、ゆっくりと、毎回少しずつ明るくなるように繰り返される。

この集大成ともいえるレアリティ集は愛機Lyon and Healy Concert Grand Harp、コンタクトマイク、ペダルのみで、その場で録音されたものがほとんどである。ツイン・ピークスのマーガレット・ランターマン(丸太おばさん)役の女優の方が亡くなったことを描いたもの(「We Just Found Out She Died」)、アメリカの宇宙飛行士の帰還(「For Scott Kelly, Returned To Earth」)、食人の妻についてのジョーク(「The Warm Shoulder」)、眼鏡をなくしたチャップリン風の人物(「Be My Four Eyes」)、駐車場でピカピカの車を運転している高校生(「Your Glossy Camry」)など、さまざまな曲がある。これらの曲は、彼女のオリジナル・アルバムと同様に、ラティモアの観察者としての才能を示し、感情の周波数やシーンに合わせて彼女の作品を形作ることができるのである。彼女の音楽家としての力は、彼女が世界をどのように見ているかに根ざしている。鮮明なディテール、深い共感、自然やニュアンスへの深い感謝の念。

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ハープというどちらかというとアカデミックな印象の強い楽器に、エフェクターをかけたり音響的でエレクトリックな要素の強い実験をすることまでは、奇をてらっているようではあっても昨今の音楽事情的には想定内だったりします。では音楽家 Mary Lattimore の魅力とは。それは日本の地下音楽のようなドロッとした湿り気と女性としての情念や退廃的な空気などを感じる、実験的要素とは別の「普遍的」な音楽としての魅力(作曲/メロディメイク/音色のチョイス)なんだと思います。最後にはちゃんと「希望」が見えるのも何度も聴きたくなる理由の一つ。素晴らしいアーティストと同じ時代に生きていること、本当に貴重ですね。またしても追いかけたいアーティストを見つけてしまいました。

日本盤オリジナル。新品です。複数枚在庫しています。


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