Nicole Company Limited | NCL 0001 / ICR 1505A | JPN | 1986 | M: NM / NM | JK: VG+
A1: Untitled
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日本のポップス/ジャズ/フュージョン・シーンを代表するシンセサイザー奏者/コンポーザー 深町 純 が制作し、86年に催されたファッションブランド Nicole のショーにて出演者/参加者にのみ配られた作品。これがまた時代を先取ったというか、その時代のそのサウンドの指向に憧れて制作する「今」の人たちが、各シーンで物言える立場になったからこそというか、なんにせよ非常に「今」を感じる音の数々。極めて80年代らしい日本の美意識に貫かれたメロディ/サウンドと独特のアンビエント感あふれる空気感が、まさしく現在のニューエイジ再燃熱と相まって海外から再発になったのも記憶に新しいところ。この盤の希少性も確かにそうなんですが、深町氏らしいリリカルでシャープな鍵盤と80年代らしいシンセサイザーの漂うような音のレイヤーが、深淵で美しい空間を創り出す音楽性が、やはり肝なわけです。同じ日本人だからこそ感じることの出来る海外との差異にアイデンティティが潜んでいます。素晴らしい1枚。