Piano | Piano 002 | UK | 1980 | M: VG+ / VG+ | JK: VG+
A: Swing Guitars
B: Drift Guitars
UKの美術家 Tony Sinden がThe Flying Lizardsの David Cunningham プロデュースのもと、その David Cunningham が主催するエクスペリメンタル・ミュージック・レーベル Piano から80年にリリースされた1枚。ギターの弦の最後の鳴り一音まで逃さず捉えつつ、ミニマルな弦をはじく単音を繰り返し、空気の波動をスイングさせるA1「Swing Guitars」、こちらもまた執拗に弾かれるギターのアルペジオが意識を漂流させるB「Drift Guitars」の全2曲。ありがちなエフェクトもなく、弦が震えて爪にあたる音までオンでとらえるレコーディングも納得。楽曲は最小の抑揚はあるにせよ、何も起こりません。ですが聴いているうちに聴きどころが変わったりサウンド自体に落とし込む物語やイメージなどが、聴く個人によってとても大きく変容していくんです。最後の一音で我に返る瞬間のカタルシスに驚いてください。本気でビックリします。
