Roland P. Young / Mystiphonic

EM Records | EM1110LP | JPN | 2013 | M: New | JK: New

A1: Thankfully







A2: Caress
A3: Envelope







A4: Montage
B1: Extension







B2: Myst
B3: Coast







B4: Rolling
B5: Motif Of

80年リリースの奇盤「Isophonic Boogie Woogie」で有名な米ジャズ界の異端 Roland P. Youngの2013年リリースの作品。以下、リリース・インフォ。

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『イステット・セレナーデ(Istet Serenade)』(2009)から2年あまりの時間をかけ完成した新作はローランド P.ヤング流のディープ・エレクトロ・ミュージック!

前作『イステット・セレナーデ』ではアンプリファイドを控えめにし、アコースティックな深い響きに重きをおいていたが、今作ではサウンド合成(シンセサイズ)をしまくったエレクトロ・サウンドで彼の新境地を聴かせる……と、表面上はそうなのだが、コアにはやはり彼の哲学「アイソフォニック」が貫かれ、ヤング独特のコンプロヴィゼイション(作曲と即興の合成語)を通じて表現されるのは『アイソフォニック・ブギウギ』から続く彼のあの世界。ゆえにそこいらのエレクトロ連中とはサウンドの鍛錬度が格違いで、密度の濃さはディープ・リスニングに耐えうる。また、完成する最後まで問題にしたのがサウンドの音圧と表情で、ブルックリンに生きる彼のリアルさが、この攻撃的でヒリヒリした音の緊張感に現れている。(いったん完成したが、その後リミックスまで施して追い込んだサウンドに注目。)

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先日リリースされたニューアルバムでも健在ぶりを見せつけたRoland P. Young、この作品は2013年にリリースされた作品。ニューアルバム同様、エレクトリックな要素の強い内容ではありますが、生楽器の比率はこのアルバムの方が高いので、もっといろんなジャンルの人にアピールし得る作品かと。タブラも入り、生を謳歌するかのようなA1「Thankfully」、シリアスなストリングスが緊張感を生むA3「Envelope」、透明感のある音像が美しくよじれるサイケデリックなB1「Extension」、ディープなカリンバの音色が深いところへと誘うB3「Coast」など全9曲収録。とにかくエレクトリックと生のバランスが超絶妙な1枚。個人的には新しく作品を出すようになってから1番好みのアルバムです。

型番 SMS-02858N
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