EM Records | EM1164LP | JPN | 2017 | M: New | JK: New
A1: A Monologue
A2: Henceforth
A3: You Are
A4: Another Bright Day
A5: Beaches
B1: Never Stop
B2: Morning Movements
B3: Velvet
B4: Liquidisms
B5: Water For Life
80年リリースの奇盤「Isophonic Boogie Woogie」で有名な米ジャズ界の異端 Roland P. Youngのニューアルバム。2017年リリース。以下、リリース・インフォを。
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エムで通算5作目となる最新作『Hear/Here』は、彼の原点である名盤1st『アイソフォニック・ブギウギ』(1980) を制作した故郷サンフランシスコでの録音。彼は80年代初頭にNYに移住。2013 年には突如イスラエルに居を移したが、昨年、古巣サンフランシスコに帰還。そこで制作されたのがこの最新作曲集『Hear/Here』だ。
即興を用いた作曲法「comprovisation(コンプロヴィゼイション)」で一貫して作品を生み出しているローランドは、エレクトロニクスとアコースティックのミックス・センスが超一流で、ファラオ・サンダース、テクノ、電子音楽、クラシック音楽のセンスを併せ持った、スピリチュアルさとアンビエントさ、地に足がついた(<重要)演奏が魅力だ。常にメッセージを含ませているローランドの「今」の音は、バレアリック/テクノ/アンビエント・ジャズのリスナーにもど真ん中の必聴作!
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今住んでいるイスラエルやアラブの音楽的嗜好の強いエレクトロニック・ミュージック。とはいえ、この「初期衝動」にも似た「まとまってない感」(もちろん良い意味です)が逆に今っぽく響きます。浮遊感のあるメロディのA2「Henceforth」、エフェクティヴなヴォイスに錯乱するA3「You Are」、ゆったりグルーヴのニューエイジ・トラックB1「Never Stop」、弾けるようなサウンドのダンス・グルーヴB4「Liquidisms」など全10曲収録。現行のエレクトリック・ミュージックが好きな方に、ぜひ聴いてほしい作品。何が違うのか、一聴すればわかります。